「復活節第6主日」(B年) 説教
  2012年5月13日・加藤 英雄師



  わたしたちが自然のままの人であるなら、自分が生きるため、自分の家族が生きるために働きます。食べる、飲む…自分が生きるために。愛する…自分の平安のために、自分の心と体が求めるために。しかし、わたしたちはイエスと出会いました。イエスはわたしたちに言われます。自分でありたい思いを捨てなさい。自分の豊かさを求めるのはやめなさい。 あなたは神様によって、神様の愛によって生まれ、生きている。神様から与えられた命は、自分が自分のために生きる命ではない、隣人のために生きる。自分を愛するのではない。隣人を愛するために生きる、隣人のために生活するのです。
イエスは言われます。わたしは父と同じ命によって生きている。わたしは父の愛によって生まれ、この世に来た。父によって生きている。わたしは父によって今ここにいる。わたしと父は一つである。わたしと父は愛のうちにいる。わたしは父のうちにおり、父はわたしのうちにいるのです。わたしは父の思いのうちにいる。父の思いの通り語り、業を行います。 父がわたしを愛しておられているように、わたしはあなた方を愛してきた。わたしの愛を感じてほしい。わたしの愛を知ってほしい。わたしはあなた方を愛によって包んでいる。わたしの命によって包んでいる。わたしの愛のうちに生きなさい。わたしの思い―掟―のうちに生きてほしい。
愛は喜びです。わたしの喜びがあなた方のうちにありますように。あなた方の喜びが満たされますように。愛は与えることです。与えることが喜び。与えなさい。与えなさい。
イエスは喜びのうちにいます。イエスは与えられます。ご自分の持っておられるすべての力をわたしたち一人一人のために使っておられます。あなたの罪のために、あなたが汚れから解放されるためにわたしは働く。その人のために、その人が生きるために与える。イエスは多くの人と出会いました。神様がその人のうちに入るように語りました。神様の恵みを喜ぶように、業を示されました。毎日毎日与えられました。イエスは与え続けた姿を示されたのです。 生きるために求めている人がいる。その人を友としなさい。友のために与え続けなさい。友のために命を与えるほどの愛を行いなさい。イエスは言われます。友のために命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。 部屋に閉じこもっていてはいけない。自分の世界に閉じこもっていてはいけない。出かけて行きなさい。自然と出会い、人と出会いなさい。そして、愛の実を結びなさい。  わたしはあなた方を愛しています。わたしの命を懸けても愛します。あなた方がわたしの思いのうちに歩むとき、わたしの友となる。あなたを友と呼ぶ。わたしは父から聞いたことをすべてあなたに知らせた。わたしはあなたを友とするために選んだ。友であるあなたはわたしの名によって父に願うことは何でも与えられる。わたしの思いを行うものとなりなさい。
命を与えるほどの愛…キリストはわたしたちの罪を償う生け贄として、わたしたちの罪を全部背負って、十字架にかかり命を渡されたのです。命を懸けて愛します。あなたたちの罪は赦された。わたしたちは神様のわたしたちへの愛を見たのです。
互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。
   


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