年間第15主日(B年) 説教
2012年7月15日・加藤 英雄師
 


第一朗読アモスの預言を読みます。アモスは南ユダの出身です。家畜を飼う者、いちじく桑を栽培する者。家畜を追っているとき主がアモスに声をかけられました。イスラエルに行きわたしの言葉を預言しなさい。アモスはイスラエルのべテルで預言している。べテルの祭司アマツヤはアモスに言います。ここべテルは王の聖所、王国の神殿の場。ここで預言するな。ユダで預言しなさい。アモスは厳しい預言者です。社会の不正を糾弾する、その罪を問うのです。神の言葉を語れば語るほど嫌われる。

イエスは山に登ります。弟子たちを呼び寄せ、12人を選び、使徒と名付けられました。彼らを①自分のそばに置くため、②派遣して宣教するため、③悪霊を追い出す権能を持たせるためでした。弟子たちはイエスと一緒の生活をしています。イエスに従う毎日です。イエスと共に祈ります。人々と会うために出かけます。イエスは神様を語り、病を癒します。安息日に会堂意に入り、教えられます。人々はイエスを求め、イエスに会いに来ます。中風の人が癒され、重い皮膚病の人が清くされます。そして、律法学者、ファリサイ派に人たちと激しく語り合います。イエスは神様から与えられた道を歩んでいる。弟子たちはそれに従って歩む。人々に神様を語り、神様の思いを行い、病を癒し、悪霊を追い出している。イエスの姿が律法学者やファリサイ派の人たちには奇異に見える。イエスは新しい神を語っているのか。わたしたちの伝統とは違う。イエスは律法の枠を外している。律法をないがしろにしているのではないか。しかし、イエスの御言葉は、ますます人々の心に響いている。 ある時、イエスは12使徒を呼び寄せ、宣教を命じられました。使徒たちは緊張します。わたしたちにはそのようなことは出来ません。イエスは言われます。あなたの中にある神の国を告げ知らせなさい。神様の喜びを伝える、神様の恵みを伝えなさい。人々は律法によって神様と出会っていると思っている。律法を守るとは神様に心を向ける事です。神様に耳を傾けることです。そして、今から宣教に行きます。しかし、あなたが語るのではない。わたしがあなたの中に入り語ります。悔い改めを告げなさい。悪霊を追い出しなさい。そして、油を塗り病人を癒しなさい。出発の時、杖のほか何も持って行ってはいけない。履物は履きなさい。杖を持つ、牧者であることを忘れてはいけない。しかし、パンも、袋も、お金も持って行ってはいけない。下着は二枚着てはならない。パンが、物を入れる袋が、お金があなたを守るのではない。必要なものは神様が与えてくださる。宣教する、預言者になりなさいと呼ばれているのです。神様が守る。体を殺しても魂を滅ぼすことのできないものを恐れるな。

主イエスに従います。祈ります。御言葉を味わいます。出て行き、宣教します。与える者になります。神様、預言者となることが出来ますように力を注いでください。



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