「年間第33主日」(B年) 説教
2012年11月18日・加藤 英雄師


第一朗読ダニエル書を読みます。「国が始まって以来、かつてなかっほどの苦難が与えらえる」と告げられます。どんな時にも、どこにいても残りの者となりなさい。厳しい迫害がある。苦難がある。信仰を守り抜いて死んでいったの者がいる。 「多くの者が地の塵の中の眠りから目覚める」「永遠の生命に入る」死者の復活と読みます。それ以上に、眠っている信仰が目覚めるのです。心の復活、命の復活です。悟った人は大空の光のように輝く。悟った人は救いを見る。信仰にとどまることが出来る。大きな希望がある。神様はダニエルに告げられたのです。残りの者には新しい命が注がれる。永遠に生きる者となる。陰府の国、死者の国は神から離れたものとされていた。しかし、生きるこの世、この世を去って行く別の世界、この二つの世界は共に神様のもとにあることが告げられたのです。
キリストは唯一の、最大のもの、これ以上のものはない「いけにえ」を献げられました。この生け贄によって二度と、祭司は祭壇にいけにえを献げることがないのです。そのいけにえとは、キリストの生涯です、キリストのいのちを献げられた愛です。キリストによって聖なるものとされた人たちは、自分の敵を恐れることはありません。敵どもはキリストの足台となります。キリストはすべての罪、不法に赦しを与えられます。キリストは罪人と出会います。不法を行う人と出会います。罪人の話を聞きます。悩み、苦しみを聞きます。悪い事をする、平安がない、愛されたことを知らない、いつも煩わしさの中にいる。だから罪を犯す。今、キリストと出会った。神様からのぬくもりを知った。希望を知った。その時から罪が消えて行く。赦された時、善の道が始まる。
わたしたちは信仰年を過ごしています。一日一日を大切にする。終わりの日、民は民に敵対して立ち上がる。地震があり、飢饉が起こる。兄弟は兄弟を、父は子を死に追いやり、子は父に反抗して殺すだろう。今後も決してないような苦難が来る。このような日の後、太陽が暗くなる。月が光を放たず、星が天から落ちる。神様はこのような天地異変を起こす。どんなことが起こっても、どんな時にも、信仰の者であることを忘れてはいけない。残りの者となりなさい。 その日、その時は誰も知らない。しかし、必ずその日が来る。目覚めていなさい。


   


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