「待降節第4主日」(C年) 説教
2012年12月23日・加藤 英雄師


  マリアは天使ガブリエルに出会った。マリアよ、神様からの恵みが与えられた。あなたは身ごもって男の子を生む。あなたの親類エリザベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。わたしは主のはしためです。お言葉通り、この身に成りますように。 マリアはエリザベトに会いたいと思った。マリアは急ぎます。早く会いたい。はやる心で、喜びにあふれてはやる心で、喜びにあふれる心がはやるのです。神様から恵みをいただいた。エリザベトにそして、わたしに。マリアはナザレからユダの町への道を歩きます。ナザレからユダの町まで2,3日かかります。山里の道も苦にならない。ヨルダン川に沿って歩きます。ザカリアの家に着いた、家に入ってエリザベトに会えた。マリア、エリザベトが挨拶を交わす。「おはよう」、「こんにちは」の挨拶ではない。神様を知った。祈りのうちに神様と共にいる喜びではない。神様との平安を味わうのではない。神様から呼びかけられた。 神様から大きな恵みをいただいた。今、その喜びに溢れている。 マリアはエリザベトに呼びかける。神様からいただいて恵みを感謝しながら歩きましょう。マリアは今、喜びと緊張のうちにある。マリアとエリザベトの挨拶は「おはよう」、「こんにちは」の挨拶ではないと言いました。挨拶は心に沁み通るつながりです。 天使ガブリエルのマリアへの挨拶は、おめでとう。恵まれた方。主があなたとともにおられる。(ルカ1・28)  イエスは弟子たちを宣教に向かわせる時、言われました。町や村に入ったらふさわしい人のもとにとどまりなさい。その家に入ったら「平和があるように」と挨拶しなさい。  また、復活したイエスは弟子たち真ん中に立ち言われました。「あなた方に平和があるように。」(ルカ24・36)  挨拶は心と心の出会いです。 「マリアの挨拶をエリザベトが聞いた時、エリザベトの胎内の子がおどった。」マリアの挨拶に不思議な力が働いたのでしょうか。マリアの感動が体内の子に伝わったのです。エリザベトは声高らかに言います。あなたは女の中で祝福された方です。あなたも恵みのうちに身ごもっている。あなたは主の言葉を信じてわたしのところに来ました。マリアよ、あなたは主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方、なんと幸いでしょう。エリザベトは知らずのうちに心から言葉が出てきます。あなたはわたしの主のお母さん。 今、マリアとエリザベトは主のもとにいる。聖霊に包まれている。 ヨセフの誕生を待ちます。それより何よりもイエスの誕生を待ちます。


   


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