「年間第13主日」(C年)説教
2013年6月30日・加藤 英雄師


 

  イエスが天に上げられる時期が近づくと、イエスはエルサレムに向かう決意を固められた。
天の父はイエスに言われます。主の時が来た。エルサレムに向かって歩みなさい。エルサレムで起きる出来事に向かって進む。真正面に向かうのです。弟子たちはイエスの顔を見た。弟子たちも心を引き締める。そして弟子たちは、エリヤを思い起こすのです。天に上げられる。エリヤが神様に呼ばれた。エリヤのように、神様がイエスに現れたのだと思ったのでしょう。イエスがエルサレムで神様の役割を果たす。エリヤは火の車によって天に上げられた。(列王記下2・11)また、エリヤに反対する者を火によって焼き尽くす。(列王記下1・10-)サマリヤ人の村に入ったイエスは歓迎されなかった。弟子のヤコブとヨハネは言う。イエスに反対する者、神様の思いに反対する者を火によって滅ぼしましょうか。イエスの姿は弟子たちにとって、エリヤの力の姿です。イエスは言われます。滅ぼしてはいけない。彼らを見守ろう。わたしたちの姿、わたしの姿を見て、心が動くだろう。彼らに呼び続けて行こう。神を知る者となる。   サマリア人とは誰ですか。イエスを知っています。イエスの出来事を見ています。イエスの何を見たのですか。今、イエスと一緒に歩いていますか。
イエスと弟子たちがエルサレムに向かって歩いている。イエスを見た人が言います。「あなたの行くところならどこへでも行きます。」わたしと一緒に歩きますか。わたしの思い、わたしの憐み、慈しみ、愛を言葉で受け取っているのではありませんか。わたしは枕することもできない生活です。体の休むところがない、食べる物、飲む物が十分にない。罵倒される日々です。
純粋な心を持っている人がいる。イエスは声をかける。わたしと一緒に歩きませんか。「はい。しかし、まず、父を葬りに行かせてください。」 父の霊魂のために心から祈りなさい。人々の葬儀の中で、二日も、三日も食べる、飲む、人々と語り合うために行くのですか。そこには何の出会いもない。神の国の出発、「いのち」へのとはならない。 「家族にいとまごいをさせてください。」 イエスはそれも許さない。あなたの心は家族の内にあるのですか。その大切にする心を捨て去りなさい。わたしたちは命の道を歩んでいる。
イエスはきっぱり言われます。「いのち」を知るために何が起きるのか、エルサレムで何が起きるのかしっかりと見つめなさい。そして、「いのち」を知らせるために、何が起こって来たか思い巡らしなさい。「いのち」は愛です。  わたしたちはエルサレムに向かって歩くイエスに従っています。サマリア人とは誰ですか。イエスと出会い、問いかけている人は誰ですか。また、弟子たちとは誰ですか。
イエスと出会ったわたしたちがイエスと共に歩きます。しっかりと歩きます。


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