「主の公現」(A年)説教
2014年1月5日・加藤 英雄師


 

  今日は主の公現を祝います。公現とは、異邦人が神様に会ったということです。 イエス様が生まれました。王として生まれました。異邦人である、遠い東の国の博士たちが王である赤ちゃんイエスに会い、礼拝したのです。
  ある日、博士たちは、夜空に、大きな星が輝いているのを見つけた。大きな星が生まれた。これは世が変わるしるしだ。東方の博士が大きな星の輝きを見て、全世界に知らせる神様のしるしを見たのです。地域はイスラエル。世界を変える王が生まれる。会いに行こう。
 博士たちは東方の国から遠い、遠いイスラエルに旅をしました。そして、王となる赤ちゃんに会ったのです。不思議にも、赤ちゃんは王宮にはいなかった。イエスと名付けられた赤ちゃんは、王宮の中で力に守られながら生まれたのではない、馬、牛、羊のいる、家畜小屋、飼い葉桶の中にの寝ているのです。神様は王となる子を王宮で生まれる者としませんでした。
 飼い葉桶の中で寝ているこの赤ちゃんが、育って行きます。この赤ちゃんが、これから生活の中で経験すること、見ることは、力のある人の生活ではなく、ごく普通の庶民の生活、かえって貧しい生活の人たちなのです。庶民は王様に税金を支払います。庶民が王様を支えているのです。
 本当に支えたい者、力を与えたい者、心を与え、時間を与えたい者を考えるのです。救いを求めているもの、救いたい者を見る。宮殿の生活では見ることは出来ないのです。
 神様は始めに、アブラハムに声をかけられました。アブラハムよ、わたしの告げる地に行き、そこに住みなさい。今迄の生活を捨て、わたしが示す地で得る物で生きなさい。あなたはそこで諸国の民の祝福の源となる。
 神様は一つの部族の神ではない。一つの国の神ではない。全ての人の神である。イスラエルは神様から選ばれた民です。
 神様のために働く民です。神様を告げ知らせる民です。
 イスラエルは小さな国、弱い国。神様がイスラエルの神になってしまった。イスラエルの伝統のうちに神を見出す。神様から、モーセを通して与えられた神のみ心、律法を守る。神の国に入りたい者は律法を守りなさい。
 異邦人は神を知らない人。異邦人のようになってはいけない。わたしたちには神様のみことば律法がある。律法学者、ファリサイ派の人々は言います。異邦人からイスラエルを守るのです。
 今、わたしたちは言います。異邦人は神を知らない、だから神を、福音を伝えに行くのです。
 主はすべての人の主です。東方の国の三人の博士がイエスに王のしるしを見て礼拝しました。すべのものの主であることを現しました。ここに主の公現を宣言するのです。


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