「年間第8主日」(A年)説教
2014年3月2日・加藤 英雄師


 

 イエス様は言われます。自分の命のことで思い悩むな。わたしたちが生きているこのいのちは、わたしたちのものではありません。神様が一人ひとりに命の息を吹き入れてくださっている。だから、わたしたちが生きる者となり、生まれるのです。命を思い悩む:何を食べようか、何を飲もうか、どんな衣服を着ようか、どんな知識を集めようか。イエス様は言われます。空を飛ぶ鳥を見なさい。自由に、きれいに飛んでいる。その姿は色鮮やかで美しい。天に向かって茂っている木々を見なさい。道に咲いている花を見なさい。生きている姿が美しい。全部神様から与えれらた美しさではありませんか。命を思い悩む、それは、命を思う心を自分の世界に閉じ込めてしまっているのではありませんか。自分のために食べる、飲む、素敵だと思う衣服で自分の体を包む。
  命に思い悩むのなら、神の国と神の義を求めなさい。神の国に向かって歩く姿は美しい。
 神様の義を行う姿は美しい。
 パウロは言います。わたしたちは神の神秘に忠実に働く者となる。
 神の神秘:十字架につけられたキリストによって全人類を救うという神さまのご計画。
 福音が神の神秘の出来事。 神様はご自分の命、存在を「子」として、この世に遣わされました。子は世に会って、神様を語り、神様の業を示されました。神様は今生きて働いておられる。あなたに呼びかけてくださっている。憐れみ、慈しみの心であなた方を一人一人見つめておられる。
 天の父は人の子を十字架につけます。人の子に十字架に向かって行く、十字架につけられる従順を求めます。人の子の命を奪います。そして、イエスは復活と言う新しい命に生きる。その出来事がわたしたちの目の前で起こりました。これが神の神秘です。
 イエスの受難、十字架、ご死去、復活、この神秘の出来事が、神様からわたしたちに与えられた者です。全てを受け入れます。福音の道を歩きます。わたしたちがどれほど忠実に福音の道を歩いているか、神様の前に立ちます。
わたしたちは二人の主人に仕えることは出来ない。
 神と富とに仕えることは出来ない。福音という神様の神秘の道を歩みます。


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