「聖霊降臨」(B年)説教
2015年5月24日・加藤 英雄師


 

  今日、わたしたちは聖霊降臨の日を迎えました。聖霊降臨は教会の誕生の時です。聖霊によって教会は誕生し、活動し始めたのです。 
ところで、聖霊って何ですか。聖霊は神様です。聖霊である神様は何をなさる神様ですかと聞いてしまいます。 

今日の聖書を読みながら、聖霊について一緒に考えて行きたいと思います。 過越しの食事の時、イエスは言われました。わたしは父のもとに行き、あなた方に弁護者、あなたがたを守る方を遣わします。その方は真理の霊。わたしを包んでおられる方、父を包んでおられる方です。その方が来られると、わたしについて証しをなさいます。その方はわたしの姿をすべて知っておられます。その方があなた方に注がれ、あなた方の中で働かれる時、わたしをあなた方に知らせる。  わたしが父のもとに行った時、父がわたしを通って、あなた方のところへ遣わされる。
イエスは弟子たちに言われます。あなた方は初めからわたしと一緒のいたのだからわたしの証をしなさい。イエスの証をする。しかし、あなた方の弁護者、聖霊がわたしの証をされる。あなた方にわたしが語った分からない話、わたしからの不思議は聖霊によって、心が受け取る。そして、わたしが何であるかが見えるようになる。わたしを悟る事が出来る
その方は、今からわたしを導かれる。神の栄光へと導かれる。わたしが父から与えられる栄光の後、父のもとに行き、その方をあなた方のもとに送る。あなた方はわたしの栄光を見るのです。
そして、その方によってわたしの栄光を悟りなさい。
 わたしの出来事にはいつも父がおられる。聖霊によって父がおられる。わたしが父を知ろうとするときいつも聖霊が一緒におられる。聖霊によって父とつながる。
あなた方は聖霊によってわたしを知るのです。
イエス様を知りたい。イエスの姿の中に入って行きたい。祈ります。祈って、祈って祈り続けます。聖書を読む。耽読する。何度も何度も読みます。 
深く祈る、聖書を読む、大切です。
しかし、これらは信仰の道の、出発の前の出来事です。
出て行きます。隣人と出会います。聞きます。語ります。
隣人とつながろうとするとき、つながった時、聖霊が働きます。
造られた世界が聖霊によって動き始めるのです。
今日は五旬祭のお祝いです。過越し祭から50日目のお祭りです。イスラエルの人たちは皆、神殿に参詣する義務がありました。大勢の人たちがエルサレムに集まります。一方、弟子たちは一つの家に集まります。祈ります。祈りの内に弟子たちは一つになりました。突然、激しい風が吹く音が家を満たしました。家中に響きました。聖霊が炎のような舌になり、弟子たち一人一人に注がれ、弟子たちのうちに入った炎の舌が語り始めました。聖霊が弟子の口を借りて、聖霊の力のまま語る。弟子たちが自分の思いを語るのではなく、聖霊が語る、ほかの国々の言葉で語る。この物音に大勢の人たちが集まって来ました。人々は語っている声を聞いた。自分たちの国の言葉、自分たちの方言を聞いた。故郷の言葉、その言葉は聞いた人の心に入って来た。炎の舌は違う言葉で神様の思いを語っています。人々は神様から、神様の言葉を聞いているのです。
人々は世界中からエルサレムに集まっています。祈っています。祝っています。世界中の人たちが今日、神様のみ心を聞いたのです。神様が直接語られる言葉聞いたのです。
聖霊降臨、おめでとうございます。教会の誕生、教会の出発です。


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