「年間第21主日」(B年)説教
2015年8月23日・加藤 英雄師


 

   わたしたちは神様を求めるものです。しかし、神様は、今日、わたしたちに問うのです。あなたたちは神に何を求めているのですか。実は、神はあなたがたを求めているのです。神様はわたしたちをお造りになった。わたしたちは神様の道具として造られたのです。いのちを喜びなさい。支え合い、見えるもの、見えないもの、命あるものと共に、一緒に生きなさい。

ヨシュアは今や、老人になった。ヨシュアは言います。わたしたちはイスラエル。わたしたちは神に仕える者、神のために働く者ではないか。喜んで生きる命を感謝する。いのちの大切さを告げ知らせるものではないか。もう一度、思い巡らしてほしい。それぞれの部族の一人一人が、自分は何者であるか。もう主に仕えたくないと決断するなら、自分の平安を求めるなら、自分に力を与える神、自分に喜びを与える神を、あなたは自分で選びなさい。 わたしとわたしの家は主に仕えます。

主はわたしたちのために戦ってくださった。(ヨシュア23・3b)その土地をわたしたちの土地とされたのは、その土地が神様のみ心を行う場となるためです。その土地は神様のみ心によって生きるものとなる。 わたしたちはモーセの指導により。、巨大な国エジプトから脱出しました。モーセはわたしたちを導き、神様の定められたこの地に向かって旅をしました。40年の荒れ野の旅でした。
モーセはモアブの平野にあるネボ山に登り、主が与えられる土地を見ました。主はモーセに言われました。あなたの大きな役割は終わった。モーセはモアブの地で死にました。わたしたちはカナンの地に入った。この土地は神様の土地、神様の祝福の土地。厳しい生活の中で神様を喜ぶ。
民は答ええる。わたしたちを導いておられる主を捨てることなど出来ません。わたしアたちのために働かれる主を見ています。知っています。わたしたちも主に仕えます。これこそわたしたちの神です。 主がわたしたいのために働いてくださっている。主がいつも、わたしたちに声をかけてくださっている。わたしたち一人一人を見ておられる。

わたしたちはこの言葉がわたしたちに語られている、今、わたしたちは聞いています。
イエスは言われます。あなたたちの言葉、行いが、わたしの胸に矢のように突き刺さっている。あなたのために苦しい。苦しければ苦しいほどあなたを深く愛している。

イエスはカファルナウムの会堂で話されました。 人の子の肉を食べ、その血を飲まなければ、あなた方の内に命はない。わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は永遠の命を得、わたしはその人を終わりの日に復活させる。わたしを食べる人はわたしによって生きる。わたしは天から降って来た生けるパンである。このパンを食べる者は永遠に生きる。
「弟子たちの多くの者は言った。実にひどい話だ。誰がこんな話を聞いていられようか。」
弟子だけではない。会堂でイエスに会った者、名前だけイエスを知っている者たちは皆、驚いた。イエスが全く見えない者になっていた。この先生は何を語っているのか。

イエスは静かに、力強く、体から、心から語っている。心が開いている者に意味の分からない言葉が胸に入ってくる。胸に突き刺さってくる。イエスが、イエスの全部が入ってくる。わたしを食べなさい。 イエスは言われます。霊の力で肉が働くのです。見えない霊の力が肉を動かす。それが命、働く命です。

わたしの話した言葉があなたの中に入り、あなたを動かすものとなればいい。わたしの言葉は霊である。わたしの言葉は知識の言葉ではなく、霊である。頭に入るのではなく、心に入るのである。

信じるとはイエスの言葉が霊と知ることです。
イエスの言葉が分からない。こんな事を言ったらなんなんですが、あのような言葉を聞いたら誰だってわからない。分からない、でも受け入れる。イエスの言葉生きている、働いている。イエスの中に入れば、分かるのではないか。イエスは外に現わされていることを語っているのではない。あなたのいのちに語りかけているのです。あなたの心と体に語っているのです。イエスにつながろうとしない者は、イエスつながっていない者はイエスの言葉が分からない。イエスとつながっている者はイエスの不思議を見たのである。分からないけれど、イエスはこれを真理として語っている。いつかそれがわたしたちに分かる。

12人の弟子にイエスは問います。あなたたちも離れて行きたいか。 ペトロは言います。わたしたちはあなたのもとにいたい。あなたと共に歩いて行きたい。あなたの言葉は永遠の命の言葉であると感じています。神様の言葉であると信じます。わたしたちはあなたが神の子であると信じます。知っています。あなたを置いて誰のところに行きましょう。

イエスが語られた言葉、行いに命の喜びを見ることが出来ますように。イエスの姿に生きる命の喜びを知ることが出来ますように。


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