「年間第15主日」(C年)説教
2016年7月10日・加藤 英雄師


 

 神様ってどこにいるの? そんな文章を書きました。神様は見えない。どこにいるかわからない。「神様ってどこにいるの?」 「神様はしるしを残されている。しるしによって、神様を知るんだ。」「どんなしるし?」 「愛のしるし、いのちのしるし、恵みのしるしさ。」「そんなことを言われても分からない。」「みんなが神様を見たいと思っているので、神様は姿を現されたんだ。神様は教会にいる。イエス様が神様だ。」

  そして、今日、第二朗読パウロのコロサイの教会への手紙を読んで、パウロも神様はどこにおられるのかを語っている。神様はどのような方かを語っているのだと思いました。  今日の手紙を読んで、使徒信条として唱えているニケア・コンスタンチノーブル信条を思い起こしました。

わたしは信じます。唯一の主イエスキリストを。
主は神のひとり子。
すべてに先立って父より生まれ、
神よりの神、光よりの光、まことの神よりのまことの神、
造られることなく生まれ、父と一体。
すべては主によって造られました。
主はわたしたち人類のため、
わたしたちの救いのために天から下り、
聖霊によっておとめマリアよりからだを受け、
人となられました。

人となられた神様は十字架の血によって、まことの命、まことの愛を示されました。十字架の血がまことの平和です。

わたしたちは安心を求めています。和やかでありたい。命は永遠であると聞く。人の命は神様の命につながっている。ある律法の専門家が立ち上がり、イエスを試そうとして言いました。
「先生、何をしたら永遠の命を受け継ぐことが出来るでしょうか。」
「律法には何と書いてあるか。あなたはそれをどう読んでいるか。」
「心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい、また、隣人を自分のように愛しなさい、とあります。」
「正しい答えだ。それを実行しなさい。そうすれば命が得られる。」

律法の専門家は、聖書を知っている。覚えるほど読んでいる。イエスに尋ねる。永遠の命はどこにあるのですか。どのようにして受け取ることが出来るのですか。イエスは言われる。聖書の神髄は何ですか。愛です。神様への愛、隣人への愛です。そうです。律法をよく知っているあなた、机の前に座っていないで、外に出て歩きなさい。あなたは愛を語ることが出来る。しかし、愛はつながりです。生きているつながりです。人とつながらなければ愛は愛でない。愛はやさしい言葉、温かい心、相手の思いを聞く心、微笑み、、手助けすること、その人のために汗をかくこと、その人に心を尽くして働くことです。それが愛ではないですか。
いや、そうではない。それは愛の準備です。愛のための心です。まだ、愛ではない。

聖書をよく読んでいる、祈っている方、今、あなたに助けを求めている隣人が見えていますか。
外に出て、近寄って声をかけるのです。その人とつながれたらいい。そして、愛のために準備していたことを行うのです。

神様のみことばは、聞いて感動するためのものではありません。聖書は読んで霊的に深くなるための書ではありません。人とつながり、神様のみ言葉を行うものとなるのです。

イギリスの青年が授業を受けています。教授が語ります。イギリスはしなければならないことがあると思うのです。キリストの愛を示すのです。インドは大きな国です。イギリスの友です。しかし、インドは神様を知らない。 青年は思いました。インドはどのようなところだろう。そして、インドの行く決心をしました。アルバイトをしてお金を貯めました。そしてついに、インドに行きます。インドについて、ホテルに荷を置く。夕暮れになっている。さっそく街を歩きます。町は汚れている。道の方々に男が座っている、寝転がっている。あぁ、と思いながら、帰りの道、ホテルへの道を歩きます。その時、ある少女に声をかけられたのです。「すみません。お金をください。」「どうしたのですか。」「ご飯をもう、何日も食べていないのです。お願いです。お金をください。」秋の日の夕暮れです。少女はお金を求めている。服は夏の服。汚れている。縫い目がほつれている。少女を少し話をする。今、一番何をしたいですか。少女は言う。「一番したいことは、父さん、母さん、弟と一緒に、家族みんなで一緒に、話をしながら笑顔で食事をしたい。」青年は少しお金をあげました。
青年はホテルに帰りました。怒りがこみあげてきました。部屋で神様に言います。神様、あなたはすべての人に平安を約束されたのではないですか。そのために、あなたは人となり働かれたのではないですか。神様、わたしはやりきれない状態を見ました。神様、あなたは何なのですか。あなたは何をなさっているのですか。 ベッドに入っても、落ち着かなかった。じきに、青年は静かに眠りに入った。深夜。ジョン、ジョン。青年を呼びかける声がする。青年は目を覚ます。声は言う。あなたは、わたしが何もしないと言っている。わたしはたくさんのことをしている。わたしは一番良いことをしているよ。インドの貧しいところで誰が、何をするのか。

   「わたしはあなたを造った。」

誰があの少女の隣人になったのですか。その少女と出会った人です。 神様は言われます。「行ってあなたも同じようにしなさい。」
あなたのとげは何ですか。


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