「聖母の被昇天」説教
2011年8月15日・加藤 英雄師


 

  ヨハネは天に神殿を見た。その神殿の中に契約の箱が見えた。契約の箱。契約は神様のみ言葉。あなたたちはわたしの愛のうちにいる。あなたたちは尊厳を持った人として歩みなさい。わたしがあなたがたを愛しているように、互いに愛し合いなさい。互いに尊敬し合って生きなさい。神様とのつながりの内に生きるのです。
一人の女が身に太陽をまとい、月を足の下し、頭には十二の星の冠をかぶっていた。この女の人はこの世の生きる力、命の力を生む太陽をまとっている、月、星を支配する力を持っている。神様がこの女の人に力を与えられたのです。十二の星:十二とはすべてと言う事でしょう。
女は身ごもっていた。子を産む痛みと苦しみのために叫んでいた。もう一つのしるしが天に現われた。七つの頭と十本の角を持ったもの。この姿は悪魔の象徴です。悪魔は女の産む子を食べてしまおうとしていた。女は男の子を産んだ。子は神様のもとに、玉座に上げられた。女は荒れ野に住む者となる。この世で生きる。荒れ野で生きる。荒れ野で生きる女の人が、人々の神様に向かって歩む道標となる。
「今や、我々の神の救いと力と支配が現われた。神のメシアの権威が現われた。」

我々の神の救いが、力が現われた。わたしたちのこの世に終末があります。キリストによって終末の出来事が現実のものとなる。キリストはこの世の命は神様への「いのち」続いている事を証しされました。復活の「いのち」、永遠の「いのち」、天の国の「いのち」です。その時、キリストはこの世のすべての支配、すべての権威や勢力を滅ぼし、父である神にこの国を引き渡されます。最後の敵、死が滅ぼされます。すべてのものは神のもとにあるのです。

天の父は独り子をこの世に遣わされます。キリスト・イエスによって終末への出発をする。終末は新しい世界への出発なのです。エリザベトに子を与えられます。そしてマリアに男の子を与えられます。

マリアはエリザベトが身ごもっていることを知り、出かけて山里に向かった。山里からヨルダン川沿いに歩く。長い旅です。ユダの町に入る。エリザベトを訪問する。神様から大きな恵みが与えられた。エリザベトに、そしてこのわたしにも神様は神様の恵みを現された。マリアはエリザベトに会った。挨拶が祝福の言葉になった。エリザベトは言う。神様が、主がおっしゃった事は必ず実現すると信じた方は何と幸いでしょう。マリアは祈ります。わたしは神様を信じます。神様から与えられた役割を担い、歩みます。このはしために神様が心を留めてくださった。今から後、いつの世の人も、わたしを幸いな者と言うでしょう。
今、わたしたちは神様のなさった事を見つめ、マリア様を見つめ、マリア様は幸いな方だと祝います。神様に感謝、マリア様に感謝します。
マリア様はイスラエルを支える方。飢えた人を善いもので満たし、富める人に空腹とは何か、本当の空腹とは何かを示します。

マリア様は今天の国でわたしたちを見つめておられます。マリア様、わたしたちは皆あなたの子です。ほほ笑みながら、叱りながら、イエス様への道へ導いてください。
わたしたちはいつまでも、マリア様は幸いなものといい続けます。

 



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