「主の降誕」(日中のミサ) 説教
2012年12月25日・加藤 英雄師


クリスマスおめでとうございます。よい知らせを、喜び伝える事は何と美しいことか。よい知らせです。例えば、新しい夫婦にまた喜びが訪れた。子が出来る。お父さんは期待し、待つ。お母さんは、自分が不思議な力に変えられて喜びと、そして少し不安がある。お母さんに苦しさが訪れる。生まれた。お父さん、お母さんは喜びにあふれる。おじいちゃん、おばあちゃんも嬉しい。おばあちゃんは、この喜びを、知り合いについ話してしまう。神様の恵みのよい知らせは美しい。 「あなたの神は王となられた」  イエス様と出会いました。イエス様を知りました。イエス様が神様だと知りました。神様はすべてを造られた方と聞きます。人の思いを、人の力をはるかに越える方と聞きます。神様が王となられた。遠いところにおられる神様が王様としてわたしたちの上におられるのですか。神様が王であって、その王様がすべてわたしたちを知っておられ、わたしたちを指導しておられるのです。イエス様がわたしたちの王。イエス様はわたしたちが待ち焦がれていた王様。 王様が来られるのですか。いえ、王様が今日生まれたのです。王様がわたしたちの上におられるのではない。わたしたちの中に生まれたのです。今日、生まれた。今日、生まれたばかりの赤ちゃんを喜びます。わたしたちはこぞって喜び、この赤ちゃんが健やかに育つように、赤ちゃんを育ててゆけばゆくほど、この赤ちゃんの心がわたしたちの内に入ってきます。育ててゆけばゆくほど育てられます。 「はじめに言があった」 言は神様。イエス様は神様。イエス様は言。神様って何ですか。言であるイエス様を見なさいといわれている様に思います。イエスさまの生涯、イエス様を送られた天の父を思い巡らします。 言は光。言はいのち。言は愛。 出来事がある、その時、言と共にいて見る、言の思いを聞く、知る。言とつながっている。神様の存在は考えられないほど遠い。すべてを包んでおられる、時間、空間を包んでおられる、その大きさ。大きい、小さいという事の出来ない大きさ。その神様が言。その神様が言となってくれた時、神様はわたしたちの内におられる。 神様はこの世界を越えた方、と同時に、この世界のために働かれる方です。神様は言となって、わたしたちの内に入り、わたしたちが神様の思いを行うのです。 言は光。言はいのち。言は愛。言は汗、血、言はわたしたちの内に入られます。 今日、イエス様が生まれました。クリスマス、おめでとうございます。


   


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